カトルカールとは|異世界でも作れるフランス式パウンドケーキ

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異世界で並外れた能力を発揮させる「チート設定」

戦闘や魔法もすてきですが、異世界にある素材を現代知識で発展させる文化系チートも魅力的ですよね。

その中でも館長ameが大好きなグルメ系チートのひとつ、スイーツ無双におすすめなカトルカールというお菓子を紹介します。

館長/ame
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「文化系チート」や「スイーツ無双」は

館長の思いつきで使っているつもりの表現です

目次

カトルカールとはフランス式パウンドケーキ

カトル=4つ、カール=1/4を意味する言葉でできたカトルカールという名前。

実はこの名前自体が材料と分量を表しています。

カトルカールの材料は以下の4つです。

  • 薄力粉
  • 砂糖
  • バター

この4つの材料を同じ重さずつ、つまり全体重量の1/4ずつ混ぜて、オーブンで焼いて完成です。

ここでスイーツ作りに詳しい人なら
「パウンドケーキと同じじゃないの?」
と気付くかもしれません。

パウンドケーキは上記の材料を1ポンド=450gずつ混ぜて焼く、イギリスのスイーツです。

館長/ame
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ポンドもパウンドも同じpoundの日本語読みです。

(まぎらわしい)

プロからすれば細かい違いはあるかもしれませんが、一般レベルではほぼ同じといえますね。

カトルカールを物語に登場させるメリット3つ

異世界でスイーツチートをするなら、最適解じゃないかと思っているカトルカール。

なぜおすすめなのか、3つのポイントを解説していきます。

①聞き馴染みがないのにおしゃれな名前

カトルカールというスイーツを知らない人は、意外と多いのではないでしょうか?

わたしも後ほど紹介する小説を読むまでは知りませんでした。

聞いたことがないのに、おしゃれな雰囲気の響きが魅力的で、一気に物語に引き込まれてしまった経験があります。

読み手の興味を引くちょっとした引っ掛かりを、名前ひとつで作り出せるカトルカールはかなり優秀な小道具だといえるでしょう。

②4つの材料を同じ重さで混ぜて焼けばできる手軽さ

異世界で無双させる手段はいくつかありますが、その世界にある素材を現代知識で取り扱うことが、設定に無理をさせない一番の近道ではないでしょうか。

館長/ame
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戦闘力が無限に上がり続けるバトルものとか、異世界オリジナル物理法則とか整合性取るの大変だよね

中世ヨーロッパをベースに作られる異世界なら、カトルカールは簡単に作れます。

カトルカールの材料は以下の4つです。

  • 薄力粉
  • 砂糖
  • バター

中世ヨーロッパでも入手可能な上記の材料を、それぞれの重さが均等になるよう混ぜて、オーブンで焼けば完成です。

同じ重さを量るなら天秤があればできますし、天秤そのものを主人公に作らせることも難しくありません。

③パンが作れる世界なら簡単に材料を揃えられる

カトルカールの材料は前述したとおり、以下の4つです。

  • 薄力粉
  • 砂糖
  • バター

これらの材料はパンの材料でもあります。

つまりパンが主食の文化なら、材料を揃えるハードルはかなり低いといえるでしょう。

ただし、中世では砂糖がかなり貴重なものとして扱われていたので、カトルカールに使われる量は目玉が飛び出るような価値になります。

王侯貴族と関係性を作らせた上でスイーツチートを発動させるか、砂糖を普及させてから登場させるなど、少し工夫をするのもおすすめです。

EX.パウンドケーキとの違いとカトルカールにすべき理由

パウンドケーキもカトルカールと同様に、4つの材料を同じ重さずつ混ぜれば作れるスイーツです。

「じゃあ読む人もすぐにイメージできるパウンドケーキでいいんじゃないの?」
と思う人もいますよね?

しかしそれでも、カトルカールをおすすめする理由は以下の通り。

  • カトルカールのほうが名前が謎めいていておしゃれ
  • パウンドケーキは450gずつ計量が必要

おしゃれかどうかは個人の価値観なので置いておくとして。

パウンドケーキは各材料を1ポンド=450gずつ混ぜるからパウンドケーキという名前になりました。

重量の単位が明確に定まっていない世界観で、主人公に「計量チート」でもない限り、450gずつ量ることは不可能ですよね。

実際のグラム数を気にせず、同じ重量ずつ混ぜるならパウンドケーキではなく、カトルカールのほうが(成り立ちを加味すると)より正確だといえるでしょう。

館長/ame
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ならおしゃれで記憶に残りやすい名前のカトルカールがいいじゃないか!

以上がカトルカールをおすすめする理由です。

カトルカールのレシピを紹介しているサイト

小説やイラストをかく際に役に立つのは、文字情報よりも実際の調理風景でしょ!ということで、動画でレシピ解説をしているDELISH KITCHENをおすすめ。

カトルカールは混ぜる順番や混ぜ方の違いによって、仕上がりが微妙に異なるそう。

DELISH KITCHENではこの手法別に詳しく解説してくれているので、世界観にあわせて使い分けてみてください。

「いや、動画よりも写真をじっくり見たいんだけどな……」
という人にはCOTTAのページがおすすめ。

どちらもカトルカールのレシピとして正しいものなので、見やすい方を参考にしてみてくださいね。

カトルカールが登場するすてきストーリー

カトルカールが出てくる小説を、館長ameの好みに基づいて紹介します。
(随時更新予定)

あからさまなネタバレは避けるつもりですが、少しも知りたくない!という人は、見出しでタイトルだけチェックしてブラウザバックでどうぞ。

本好きの下剋上/香月美夜

Amazonより引用

小説家になろう発の長編小説を原作に、マンガ化やアニメ化も果たした人気作です。

あらすじ

中毒レベルで本が大好きな女子大生は、図書館司書として就職する直前に、大量の蔵書で圧死するという最期を迎えた。

しかしその直後、異世界へ転生して第二の人生が強制的にスタート。

今度こそ本を読みまくるんだと勢い込んでいたが、中世ヨーロッパに似た異世界では識字率が低く、本は超貴重品。しかも転生先は超貧乏。娯楽のために読書なんてもってのほか。

そんな世界で
「好きなだけ本を読みたい!」
という野望を叶えるために、空回りしながら突っ走る女の子のお話。

カトルカールは異世界における主人公の異質さを早い段階で顕著にした、とても印象深い小道具のひとつでした。

ちなみにこのお話、主人公は現代知識を活用して無双はするのですが、結果としてその都度、利害関係に雁字搦めにされてしまうというちょっと不憫な立ち位置がとってもリアル。

しかも主人公がわざとらしくない範囲で絶妙に要領が悪いところも、自然と窮地を呼び寄せる材料になってとても面白い。

爽快感よりも泥臭さ、人間臭さが魅力的なお話です。

革新的な手法や商品、着眼点が振れば振るほど出てくる幼女なんて、王族や貴族などの特権階級が存在する世界ではたしかに監禁まっしぐらですよねぇ……。

館長/ame
館長/ame

人権なんて概念がない文化レベルを、現代人が生き抜くだけでも超ハードモード。

主人公と一緒に
「異世界って怖い」
と呟ける=ものすごく共感できるので、物語にぐっと入り込めますよ。

小さなアイテムにもこだわってみて

異世界でも作りやすいスイーツとして紹介しました、カトルカール。

カトルカールを登場させても良し、カトルカールのようなおしゃれかつ異世界的に実用性の高いアイテムを探しても良し。

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