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異世界へ転生や転移した日本人が、日本食を諦めきれずに味噌や醤油を作る話は鉄板中の鉄板ですよね。
この記事では主食のお米について、そのルーツから栽培方法まで紹介しています。
異世界で米を発見させたい方から、農業チートの参考にしたい方まで参考になる情報を集めました。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。
目次
稲は熱帯性の植物で、地球上では中国南部~ラオス・タイ・ビルマ周辺の山岳地帯で生まれたといわれています。
もし異世界で稲の原産地について言及するなら、上記の気候で設定しましょう。
お米の品種は大きく3つに分けられます。
それぞれの特徴は以下の通りです。
- ジャポニカ米→日本で主に流通している種。米の中では寒さに強い品種で、温帯で栽培されている。
- インディカ米→いわゆるタイ米。細長い形で水分量が少ないため、パエリアやピラフに最適。
- ジャバニカ米→ジャワ島やアジアの熱帯地域、中南米などのごく一部で栽培されている比較的珍しい品種。大粒であっさりとしているのが特徴。
料理や世界観に合わせて使い分けると、物語により深みが増しますよ!
なお大きく分けると3種類ですが、細かく分けると10万種類を超えるところも米の面白いところです。
農業チートをさせるなら、米の生育ステップに沿って描くとよりリアルです。
田おこし・代かき(しろかき)
田んぼの土作りです。
- 鋤(すき)でできるだけ深く土を掘り返す
- 掘り返した土をほぐし、細かくする
- 土に肥料をまき、水を入れてから土を平らにならす
異世界の文明レベルに合わせて、道具や魔法を使い分けて上記の結果を手に入れましょう。
苗つくり
稲の苗を準備します。
- 塩水につけて良い種籾(たねもみ)を選別する
- 選別した種籾が稲の長さが12~13cm、葉が3~4枚程度になるまで育てる
塩水につけて種籾を選別することを「塩水選(えんすいせん)」と呼びます。
塩水の濃度は、生卵を浮かべたときに少し頭が出る程度が目安。
これによって病気などが理由で中身がスカスカな種籾を排除でき、収穫量がアップします。
田植え
育てた苗を水田に植えていきます。
現代ではほぼ機械で植え付けているそうですが、異世界向けに手作業のコツをまとめました。
- 植え付ける前に土に印をつけたり、ヒモを使って苗同士の間隔をしっかり開ける
→苗が順調に育っていたら30cmほど、生育が未熟な場合は20~25cmが目安 - びっしりとかたまりになっている苗代(なえしろ)から3~4本を目安に苗を取り出す
→本数はだいたいでOK! - 親指・人差し指・中指の3本で挟むようにして持ち、土の中にまっすぐ突き刺すように植える
- 苗は浅めに植え付けるのがコツ。しかし浅すぎると倒れてしまうので、初心者は気持ち深めを意識すると良い◎
草取り・水の管理・追肥(ついひ)・防除(ぼうじょ)
稲を育てるためのメンテナンスです。
- 草取り→雑草を取り除きます。人の手で摘むことも可能ですし、虫取りも兼ねてアイガモを放つ農法もあります
- 水の管理→水が干上がらないように、適切な水位を保ちます。機会がない時代では、川から人力で水を運んでいたことも
- 追肥→生育状況にあわせて、肥料を追加します。必要な栄養素は、窒素・リン酸・カリウム・マグネシウム・カルシウムの5つ。
堆肥の場合は牛フン堆肥や豚フン堆肥があります。 - 防除:殺虫剤などを用いて、害虫を寄せ付けないようにします。化学の力がない世界ではアイガモを活躍させましょう。
稲刈り(かり)・脱穀(だっこく)
稲が成長したら収穫です。
- 稲刈り:穂が出てから40~45日後が目安(種まきから150日目ころ)、黄金色になった稲を鎌(かま)で刈ります。なお稲刈りの10日前を目安に、水田に張っていた水を抜き、田を乾かしておきましょう。
- 脱穀:刈り取ってから数日しっかり乾かした穂から、籾(もみ)を取り出します。穂をしっかりしごいて外れればOK。以下のような専用の道具だけでなく、お茶碗でゴリゴリしたり、幅の狭いクシなどに通すことでも脱穀できます
乾燥・もみすり
もみすりまで完了すると、玄米になります。
- 乾燥→籾(もみ)をしっかり乾燥させます
- もみすり→籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除き、玄米に仕上げます。
臼(うす)でゴリゴリひいたり、すり鉢で擦ればOK。
精米
玄米からぬかを取り除き、白米に仕上げます。
- 手作業でするなら、一升瓶などに少量入れて棒でつく方法が手軽でおすすめ。
もう少し文明が進んでいるなら、水車の動力で杵と臼を動かして自動化することも可能。 - 要は玄米から過不足なくぬかを取り除ければいいので、超精密なコントロールができるなら風魔法など異世界パワーを使ってみてはいかが?
- 取り除いたぬかでぜひ漬物も作り、白米とセットで和食を楽しみましょう!
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